理学療法士として早く働きたいという気持ちが強かったので、3年制の学校を選択。
授業が詰め込まれていて大変かなという不安もありましたが、先生との距離が近くわからないことはすぐに相談できたので、アルバイトをしながらでもしっかり勉強できました。
授業が進むにつれ目的意識も高まり「理学療法士になるということは、患者さんを相手にすること。患者さんに知識を還元するために、幅広く学びたい」と考えるようになりました。
現在の職場は急性期の病院なので、リスクマネジメントの観点からリハビリを提供できる時間や理学療法士としてできることが限られています。
その中でいかに効率的なアプローチができるか、どの情報を誰に聞きどう共有するかなど、チーム医療を担う毎日の業務に活かされています。
患者さんから「先生」と呼ばれることがあるのですが、その言葉におごることなく、患者さんの生活の質を高められるようもっと成長していきたいです。
子どもの発達や特性について、どんな支援が必要なのか、どんな療育が最適なのか自分だけでは判断できません。
常に保護者、関係機関、さまざまな職種の方や専門家の先生と連携し、子どもを一部分からではなく全体からとらえていくことが大切です。
四国中央医療福祉総合学院には、看護学科や理学療法学科などたくさんの学科があります。
学科の枠を超えて交流する機会が多く、他職種の方との関わり方について学べたことが今の私に活かされています。
実習でいろんな施設に行き、自分がどこに就職したいのか本当に悩みました。
そんなとき、先生から小児の職場はどうかというお話をいただいたんです。
最初は、ほとんど経験のない分野だし、身近に小さい子がいなかったため、私にできるのかという不安しかありませんでした。
でも、四国中央市内にあり専門学校が近いことや、新たな分野に挑戦したい気持ちが膨らみ、就職を決意。
子育てしやすい街づくりに貢献したいと思っています。
リハビリを行う患者さんには、記憶力の障害もあれば食べ物を飲み込むことができない障害もあり、声をうまく出せない方も多くいらっしゃいます。
そんなとき、いかに早く正確に患者さんの状態変化や「伝えたい気持ち」に気づけるかが大切。
外国の方とコミュニケーションをとるときと似ていると思うのですが、言葉でのやり取りがしにくいぶん、患者さんの表情や所作、目や指などの細かい動きをしっかりと観察するようにしています。
病院や介護施設、教育機関など、言語聴覚士が求められる場所はたくさん存在します。
その中でも、ずっと臨床の場にいたいのか、研究職に就きたいのか、子どもの発達や成長に活かしたいのか、高齢者の方に寄り添いたいのか…。
自分に合ったリハビリの場所を見つけることが大切だな、と思います。
僕はもともと教師を目指していたこともあって、将来的には母校に戻って「言語聴覚士を育てる」側の仕事に就くことも視野に入れています。
現場実習は5、6名のグループに分かれて実施。
実習の内容はもちろんですが、患者さんに接するうえで気をつけることや疑問点などを書き留め、あとからグループ内で共有していました。
そうすることで、他の学生が経験した内容や新しい情報などを自分も理解でき、どの患者さんに対してもスムーズに対応できるように。
日数を重ねるごとに、業務中でも患者さんの情報を伝え合うことが自然とできるようになり、当たり前になりましたね。
働き始めてすぐ一人の患者さんを担当。
在学中に習慣化できた「報・連・相」で、スムーズに業務をこなせていると思います。
また、清潔ケアなどの基本的なことは自信を持って行うことができています。
今後は、様々な病気やケガを抱えている患者さんが、少しでも安心して気持ちよく療養ができるように、些細な変化にも気づけるよう努めたいと思っています。
「この人だったらまかせられる」と思っていただくことが、最大の目標ですね。